『名刺』の起源!?
毎度ありがとうございます。名刺良品の永山と申します。
日本に限らず、どこの国でもほとんどの社会人が持っている名刺。
英語圏ではビジネスカードやネームカード、韓国ではミョンハム、中国では名片(ミンピェン)などと呼ばれ、ビジネスの場では欠かせないアイテムです。
では、いったいどこでいつから使われるようになったのでしょうか。
どうやら、名刺を現在のような用途で使い始めたのは長い歴史を誇る中国のようです。中国では何と2000年以上も前の秦末期から漢の初期頃には木片や竹の名刺を使っていたという記述があり、実際に前漢の初代皇帝である劉邦の名刺が発見されています。
また、安徽省馬鞍山にある三国時代の呉の武将であった朱然(182~248)の墓からも本人の名刺が出土しています。
まさか同じ時代を生きた劉備や孫権なんかが「初めまして、どうもどうも」なんて名刺交換をしたとは思えないですが、あの三国志の時代より前から今とそれほど変わらない名刺の文化があったとは、さすが中国ですね。
面白い事に、中国でも古代においては日本と同じ「名刺」(もしくは謁)と言っていたようです。
それが、隋唐以降に紙が普及し始め、名刺も紙で作られるようになってからは「名帖」と名を変え、さらに今の中国になってから「名片」と呼ばれるようになりました。
中国での最初の呼び名を日本では今も使っているなんて、ちょっと不思議ですよね。
さて、ところ変わってわが日本で名刺が使われ始めたのは19世紀頃と言われています。もう江戸も末期ですね。
当時は、訪問先が不在だった時に訪問した事を知らせるため、筆で自分の名前を書いた紙を訪問先に残していったそうです。その後、幕末頃に家紋と名前を印刷した現在に近い名刺が登場しました。この頃は主に外国人と接する機会の多いお役人さんたちが使っていたようです。その頃はどんな感じで名刺交換していたのでしょうか。非常に興味深いですね。
普段何気なく使っている名刺ですが、こんなに長い歴史があったことをご存知でしたか?
2000年もの間、形や目的をほぼ変えることなく現在まで使われ続けている物なんてそうはありませんよね。そう思うと、いい加減な仕事はできないなと改めて身の引き締まる思いがします。
歴史を汚さぬようスタッフ一同頑張っていきますので、名刺良品を今後とも宜しくお願い致します。