やや黄みがかったナチュラルな白色で、マーメイドよりも凹凸を抑えたエンボス紙

『モデラトーン』には、Moderate（おだやか）なTone（トーン）で「穏やかな味わい」という意味があります。名前の由来どおり、穏やかな凹凸が特徴的な用紙です。

さざ波の様な凹凸が特徴的な、人気エンボス紙『マーメイド』と同じ作業工程で作られており、加工時に織り模様のついた特殊なフェルト（毛布）を用いることで、特徴的な凹凸が生まれています。ナチュラルな色味ですが、黄みがあまり強くない優しい色合いなので、印刷面が影響を受けにくいです。

凹凸が浅い為、エンボス紙の中では印刷の再現性が高い方ですが、デザインによっては色が白抜けしてしまうことがあります。そのため、デザインをする際は、ベタ面が多いものよりも、文字ベースのデザインの方が用紙の特徴をうまく引き出せるかと思います。
※白抜け=印刷が乗り切らずところどころ白くなること。

名刺の他にショップカードやスタンプカードなどの用途にも使いやすい用紙です。

『モデラトーン』シリーズは、かさ高で高級感があり、本の表紙や封筒、DMなどにも使用されています。画用紙のような質感で少しザラッとしたさわり心地をしています。『マーメイド 210kg』の白色ベースのものと比較すると、よりナチュラルな白色で凹凸が抑えられているのが特徴です。

筆記適性が高く、水彩画などにも使用いただけます。写真やイラストを印刷するとやや落ち着いた色合いになりますので、事前に「用紙サンプル」をご確認いただき、データの調整をいただけますとイメージに近い仕上がりになると思います。

マーメイドと似た質感でありながら、ベタ印刷のムラが抑えられるので、色ムラは少なくしたいけれど用紙の質感も欲しいという時にオススメです。

ふんわりとした手触りで温かみのある用紙です。

スタッフ個人の印象ですが、質感は「名刺良品」で人気の『アラベール(高級紙)』の「スノーホワイト」と、『マーメイド210kg(エンボス紙)』の「絹・スノーホワイト」　の中間くらいかなと感じます。色味は上記の2つよりもクリーム色に近く、落ち着いた印象があります。

厚みがある用紙なので、名刺やカードだけではなく「折り加工」を施した小さなパンフレットやペーパーアイテムの作成にも向いていると思います！